2009年2月24日

SkyBookLite 無料の青空文庫リーダ


恐らく初となる、無料の青空文庫リーダが登場しました。青空文庫の認知度はかんり高いと思われるので、ご存じない方は少ないかと思いますが、簡単に説明すると、(主に)著作権の切れた作品をボランティアがデータ化して誰でも読めるようにした文学作品集。
という感じでしょうか。

有料のアプリはいくつか出ていましたが、無料のは初めてじゃないでしょうか?
昔は Palm のDocリーダでよく読んだので、懐かしくなってダウンロードしてみました。

まず操作感ですが、ページめくりは、直感的で分かりやすいですし、動作も快適です。スライダーもついているので、一気に後ろの方まで飛ばすのも簡単です。
表示面ですが、文字サイズや行間も変えられますし、フォントや背景も変えられるので好みの設定で読むことができます。ちなみにキャプチャ画像は標準の設定になってます。古書っぽい雰囲気がいいですね。

Lite と名がつくだけあって、よくありがちな機能制限がかかっています。まず一番大きいのが作品数が限られていることです。9人50作品程度しか読むことができません。ダウンロードできる作品は一度に一つで... と思ってもう一度操作してみたら、なんと一度に一作品じゃなくて、一回しか使えないそうです。えっ という感じですね... Pro 版ではこの辺の制限や表示定等が詳細にできるようになるようです。

しかし、一回しかダウンロードできないんですか...
他の青空文庫リーダもそうですが、商魂逞しいというか何と言うか。基はボランティアが一生懸命データにしてくれ、無料で入手できるありがたいものです。それを見るアプリを有料で販売するんですね。

売り上げを青空文庫に寄付するとか、そういう趣旨なら分からなくもないですが、そのようなことも書いてないようですから、単純に営利目的ということなんでしょうか?
# 「同系統の有料アプリがいくつか出ている関係上...」とか書いてありますが、「無料であるべきだ!」を貫いても全く問題ないと思います。

青空文庫の提案にも「青空の本は、読む人にお金や資格を求めません。」と書いてあります。これから青空文庫リーダを作る方は、これを一読して本来の趣旨に立ち返って頂ければと思います。

是非、無料の本格的な青空文庫リーダが出て欲しいという思いから紹介記事を書きましたが、申し訳ありませんがアプリは私の touch から削除させて頂きます。

2 件のコメント:

  1. 書かれていること全く同感です。実は私は先週はじめてiphone3GSを購入しまして、いろいろとアプリを探しているのですが、青空文庫のビュアーがどれもこれも有料とは・・!!
    少し驚き怒りも。
    「無料の本格的な青空文庫リーダが出て欲しい」、全く同じ思いです。

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  2. 最近、このブログにいらっしゃる方が増えたなと思ったら、3GS ユーザの方が増えたからですね。
    大した情報もありませんが、ご参考になれば幸いです。

    青空文庫リーダに関しては、作者に志を高く持って頂きたいものですね。アップルへの上納金を回収したい気持ちも分からなくないですが...

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