2009年8月26日

N-News: 日経新聞が読める


新聞業界からは産経新聞が、紙面をそのままスキャンしたような画像を touch で見られるようにするオリジナルの実験的なアプリを出していますが、それ以外ではあまり見かけないですね。

今回ご紹介する N-News は、日本経済新聞社が出しているわけではないですが、NIKKEI NET にアクセスして記事を touch で読みやすくする、というアプリです。

起動するとキャプチャのように、上に7つのカテゴリが表示され、その下に現在選択中のカテゴリの記事一覧が表示されます。
タイトルを選択すると記事の表示画面に切り替わって、中身が読めるようになります。記事を選択した時に始めて中身を取得しにいく(キャッシュしない)ので、オンラインであることが前提になります。

表示している最中には、前後の記事を取得しにいっているようですので、前後の記事に切り替える時の動作は軽快でストレスなく読むことができます。

記事を表示中には、左下に「+」ボタンがあり、これを押すとスクラップブックに保存されるので、オフラインでも読めるようになります。
右下のボタンを押すと、Safari で開いたり、メールでその URL を送信したり、という機能につながっています。

保存した記事はトップ画面の右下の本アイコンから参照できます。気になる記事を後で読み返すのに便利ですが、記事をキャッシュしないための苦肉の策という感じですかね。

設定画面からは、起動時に記事を更新するか、既読記事や古い記事を隠すか、記事を先読みするか、という設定の他、文字のサイズも設定できるようになっています。

ちょっと使ってみましたが、画面は簡素とは言え、操作は直感的で分かりやすいですし、ストレスなく読めるのでなかなかいい仕上がりになっているかと思います。

ただやっぱり、キャッシュされないのは痛いですね。アクセス集中や取得所要時間の問題からキャッシュしないようにしているようですが、サーバから見たら常に多数のアクセスが発生しているんですから問題ないですし、記事取得もユーザが指示した時に実行するようにしておけば、別段問題ないと思われるので、是非とも実現して欲しいところですね。
# というか、touch ではキャッシュしてくれないと使い物になりません...

あと細かいところでは、別カテゴリにある同じ記事の既読が反映されない、という点もあります。これは NIKKEI NET 自身の問題である可能性もありますが、どうやら html のファイル名は同一なようなので、その辺から判断することは可能な気がします。

というわけで、NIKKEI NET の記事が軽快に読めるけどキャッシュはできないアプリ N-News の紹介でした。